日々の妄想日記やSSSばかり…
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昨日UPしたお話の別バージョン。どっちにしようか迷って、これはぽしゃりました(^o^;
「さってと、そろそろ…あっ!雨だ!」
二人が帰ろうと荷物をまとめていると、急に雨が降ってきた。
慌てて屋根があるところへ移動し、タオルを取り出して頭からかぶる。少し前まで動いていたとはいえ、この季節は夕方になると急に気温が下がる。ましてや雨に濡れてしまっては、余計に。このままでは体を冷やしてしまい、体調を崩してしまうだろう。
「……ねぇ日吉。手、繋ごう?」
「はぁっ?あんたはいったい何を!?」
突然の慈郎の言葉に、日吉は眉をひそめた。それを気にするでもなく、悪戯を思いついた子供のような顔で慈郎は笑った。
「だってさ、寒いじゃん。かと言って、抱きついたりしたら、ひよ怒るっしょ?」
「なっ、何言って!?」
距離を取るように離れた日吉に、慈郎はじりじりと間を詰める。
呼び方も、『日吉』から『ひよ』に変わった。慈郎がこの呼び方をするときは、いつもの無邪気さがなりを潜めて、別の顔を覗かせる。
思わずうつむいてしまった日吉を、下から覗き込むように慈郎が見上げてくる。
「さってと、そろそろ…あっ!雨だ!」
二人が帰ろうと荷物をまとめていると、急に雨が降ってきた。
慌てて屋根があるところへ移動し、タオルを取り出して頭からかぶる。少し前まで動いていたとはいえ、この季節は夕方になると急に気温が下がる。ましてや雨に濡れてしまっては、余計に。このままでは体を冷やしてしまい、体調を崩してしまうだろう。
「……ねぇ日吉。手、繋ごう?」
「はぁっ?あんたはいったい何を!?」
突然の慈郎の言葉に、日吉は眉をひそめた。それを気にするでもなく、悪戯を思いついた子供のような顔で慈郎は笑った。
「だってさ、寒いじゃん。かと言って、抱きついたりしたら、ひよ怒るっしょ?」
「なっ、何言って!?」
距離を取るように離れた日吉に、慈郎はじりじりと間を詰める。
呼び方も、『日吉』から『ひよ』に変わった。慈郎がこの呼び方をするときは、いつもの無邪気さがなりを潜めて、別の顔を覗かせる。
思わずうつむいてしまった日吉を、下から覗き込むように慈郎が見上げてくる。
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