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日々の妄想日記やSSSばかり…
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「……のう、柳生の好きな奴を知っとうか?」
「はぁ!?仁王先輩、それマジで言ってるんスか?」
「…マジメな話じゃ。」
部活の帰り道、めずらしいことに仁王先輩に呼び止められた。
真剣な顔をして、『聞きたいことがある。』とか言われたから悪戯がばれたかと思いきや、まったく関係ない話。
「ん?なんじゃそんな顔して。お前さんの悪戯がバレてなにかされるとでも思ったんか?クククッ…。」
……訂正。バレてはいたらしい。それなのにやり返されていないのが、妙にこぇー!!
「っすいませんっしたー!!」
「ククッ、まぁ気にしなさんな。んで、まさか赤也、お前じゃぁないよな?」
「は?」
「だから、柳生の好きな……。」
「違いますっ!!」
マジでびびった。目で殺されそうになるなんて、幸村部長以来だ。
この人はいったいどこまでが本気でどこまでが冗談なのかわかりにくい。柳生先輩を見れば、好きな奴なんて一目瞭然だってのに。
「…じゃあ、誰なんじゃ?」
切なそうに細める目に、まさかと思った。
「あのー…。二人って、付き合ってたんじゃ?」
「いーや、俺の片思いじゃ。」
「っ!?」
あんなに部室でいちゃこらしといて、んでもって部長の八つ当りの対象になってたのにも関わらず、付き合ってなかったのかよ!?
「あ…の…!」
「仁王くん、ここにいたんですか。探しましたよ?」
「…柳生。」
「柳生先輩っ!」
「おや、切原くんも一緒だったんですか?」
わぁー!本日二度目、目で殺されそうだって!!
「わわっ、じゃぁ俺先に帰りますっ!お疲れ様っした!!」
今、柳生先輩ってば仁王先輩を見る目はめっちゃくちゃ優しかったのに、隣にいる俺に気がついて瞬間殺気立ったよ。
ってか、こんなにあからさまに態度で表されてんのに、気がつかない仁王先輩って…鈍い?イヤイヤイヤ、他のことにはめっちゃくちゃ鋭いよな?
あーーーもうっ!!俺を巻き込むんじゃねぇよ!!
今度からは呼び止められてもぜってぇに返事しねぇ!
そう心に決めた俺に、本日最大にして最強の恐怖が襲い掛かるのは数分後。

「………赤也?こんなとこでなにしてるんだい?」
「うっせぇな!誰だっ………ゆっ…幸村部長?」
「ふーん。この口はそんなこと言っちゃうんだ?ふふふっ…。地獄、見てみる?」

うわー後ろにブラックホールが見えるのは、俺だけでしょーか?



**終われ!**
山なし意味なし落ちなし
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